頼るのが苦手な人ほど、『ありがとう』を伝えることで人生が変わるという話

心理カウンセラーの近藤あきとしです。
いつもありがとうございます。

●頼るのが苦手な人ほど、『ありがとう』を伝えることで人生が変わるという話

最近のカウンセリングの現場では、「受けとる」「信頼する」「頼ってみる」というワードが出てくることが多かった気がします。

自立して生きてきた人とお話をしていると

「何を頼ったら良いのか悩んでしまいます」
「どこまでお願いしても良いのか分からないです・・・」
「けっこう頼ってるつもりなんですけどね・・・」

という声を、とってもよく聞きます。

男女問わず自立度が高いタイプの人ほど、依存的なタイプのパートナーを潜在的に引き寄せることが多いのですが、パートナーシップで典型的な問題として出てくるのは

ことでしょうね。

自立して生きてきた人は、人生のスローガンが

「頑張ってどうにかする」
「一人で乗り越える」
「人に頼らない」

だったりするので、「甘える」「頼る」「お願いする」「弱みを見せる」ということに慣れていないわけです。(こういった要素を切り捨てて、無いことにするのが自立の一つの側面ではあります。)

ですので、こんな話を聞くことも少なくないのです。

「どういうことが頼るってことなんでしょうか?」
「私のお願いって重いんじゃないかなって、迷惑なんじゃないかって思ってしまいます。」

そして、そんな自立タイプの人が周りの人たちに頼ってみようと思うと、たいてい最初は物理的な用事になりがちです。

「この資料を作ってもらえる?」
「荷物を運んでくれる?」
「洗濯物とりこんでくれる?」

最初はこういう小さいお願いから始めるのはハードルが低くてやりやすいですね(それでも『ハードル高いです』、という方もいるかとは思いますが)。

ただ、まずは頼ってお願いできたことが素晴らしいのですけど、こういったお願いばかりだと誰でもできること過ぎて、頼られた周りの人にとっては嬉しさという部分では今一つかもしれません。

自立タイプの人の心の底にあるのは「私は誰にも迷惑をかけたくない」という想いです。

ですので、つい「誰かの迷惑、誰かの負担になるくらいなら、誰にも頼らずに一人で生きていく方がまし」なんて考えてしまうんです。

その想いの奥には、ずっと昔に助けたかったのに助けられなかった人がいたり、

逆に誰かにすごく迷惑をかけられて傷ついた過去があったりして、その心の痛みが今でも疼いているからなんですね。

その痛みが抵抗になって、「頼る」「お願いする」「信頼する」「あてにする」ということに、あと一歩が踏み込めなくなってしまうものなんです。

ところが、こういう人が「頼る」ことに腹をくくって取り組み始めると、人生が劇的に変化してしまいます。

自分が何かをして「与える」ばかりだった人生から、周りを信頼して「受けとる」人生へ移り変わると、

「じつは今までも自分の周りにはたくさんの素晴らしいものが与えられていたんだ」

ということに気づいて感情が溢れ出す人もいます。

(私自身は、昔は自分だけで頑張ってきたと思ってきたのですが、じつは『自立という生き方』を周りに許されてきたということに気づいたときに、愕然としました。)

そういう意味では、受けとることは「私にはそれだけの愛情を受けとるに値する価値があるんだ」ということを、自分に許すという意味だと言えるかもしれませんね。

そして、なかなか気づくことができなかったけれど、今まで助けてくれた人、愛を送ってくれた人、許してくれた人、与えてくれた人に「ありがとう」を伝えられたら、その人たちは間違いなく喜んでくれるはずです。

もし、あなたが自立的すぎているとしたら、きっとパートナーは無価値感を感じて「私はあなたの何の役にも立てない」と自分を責めているでしょう。

これは自立タイプにとっては「自分はまだまだ足りない」「もっと頑張って強くならないと」と自分に鞭打って、燃え尽きに向かって突っ走っているのと同じことなんです。

でも、あなたが「頼る」「受けとる」ことを始めるだけで、二人の関係は良い方へ変化していきます。

受けとることで自立側は楽になり、今までよりもずっと強くパートナーから愛されている実感を感じられますし、

依存側は与えられる喜びを実感するとともに自信を得られるんです。

私が学んできたカウンセリングの世界にはこんな言葉があります。

「あなたの弱さは、パートナーの強さなんです。」

あなたが受けとることを始めて、大切な人に「ありがとう」を与えられたら、きっと人生が大きく変わってしまうでしょう。

後日スピンオフ記事を書きました↓こちらもどうぞ

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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。

それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!

心理カウンセラー
近藤あきとし

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