いつもありがとうございます。
心理カウンセラーの近藤あきとしです。
5月12日に【アメブロ】恋愛テクニックに掲載した記事をご紹介いたします。
●どうして男性の愛情表現は理解しにくいのか?についてお答えします(2)
前回の記事では、超は付かないけどけっこう自立して生きている男性(つまり世の男性の多くが持つ傾向)をどう理解してあげたら良いか、のヒントになるポイントをお伝えしました。
2018/4/28「どうして男性の愛情表現は理解しにくいのか?についてお答えします(1)」
パートナシップでは、お互いの違いや譲れない部分が出てきて、衝突し始めてからが本当の関係のスタートかもしれないんですね。
自分と相手との関わり方の違い、愛し方の違いを受け入れていくために、男性たちの分かりにくい愛情表現のどこを見てあげたら、彼なりの優しさや愛を理解しやすいか、具体的な例をあげながらご紹介しました。
今日はその続きをお届けしていきます。
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●彼の安心感の感じ方はポイントカード制
私のブログをよく読んでいる人は良くご存知のことですが、男性はとにかく罪悪感を抱えがちです。
そして罪悪感が強いと自分が幸せになることが怖いという思いを作りだします。
(自分には重大な罪があって、いつか罰を受けて贖いをしなければいけないという感情なので)
そこから「自分は幸せになってはいけない」「幸せになれるはずがない」という思い込みにまで発展していきます。
すると、そんな男性に好きな人ができて、Lineや電話でやりとりをするようになり、一緒に過ごす時間が増えたりすると(ようは親密感が高まると)、徐々にこの思い込みが発動し始めるわけです。
「彼女と一緒にいられて嬉しいなあ」
「でも大丈夫なのかな?いつか手のひら返されてしまうんじゃ・・・」
「前のとき(過去の失恋や離婚経験)みたいに、また大切な人を失うかもしれない。いや!それは嫌だ!」
「彼女のことは好きだ。彼女に気持ちを聞いてみようか?でも怖い!
「でもこの関係が無くなるのも怖い!」
「どうしたら良いんだ!分からない!」
といった感じに恐れにどんどん取りこまれて、自分を見失うくらい心の中が乱れてしまうのです。
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もちろんこれは潜在意識での話なので、表面的にはそんな態度になることはないですし、本人もこんな心の動きがあることはほとんど自覚していないでしょう。
それだけ潜在意識では恐れを感じているので、パートナーに対してなかなか心を開いて関わることができないことが多いんですよね。
なので、
好きだ。愛してる。と伝えてくれないのも、
なぜかLineの既読スルーが増えたり、突然連絡してこなくなったりするのも、
仲良くしていたと思ったら、急に冷めたような表情をするのも、
セックスの後によそよそしい態度になるのも、
そうした態度の根っこにあるのは罪悪感だったりするんです。
さらには、
自分の曖昧な態度で彼女を不安にさせていること、
彼女が示してくれている自分への好意にちゃんと応えられていないこと、
誠実に向き合えていないことへの罪悪感も上乗せされてくるので、
よけいに葛藤が増大するというメンドクサイことになるんです。
「そのへん分かっているんなら、自分でなんとかしなさいよ!」という声が聞こえてきそうですね。
まあ、それくらい男は怖がりでヘタレなんだということを、ひとつお分かりいただけたらと思う次第です。
これは恐れが大きすぎて、彼の中のパートナシップへの安心感が全然育っていないことが原因なんです。
逆に言えば彼が安心を感じられた度合だけ、あなたに心を開くことができるということでもあります。
では、どうすれば彼の安心感を育てることができるのか?ということですが、それはあなたにとって
彼と会えたことがどれだけ嬉しい出来事なのか、
一緒にいることで感じられる安心感の大きさ、
今がどれほど幸せな時間になっているのか、
を彼に教えてあげることです。
そうすることで、彼は
「あ、今って幸せな時間なんだよな。楽しくしててイイんだよな。」
「彼女とだったら大丈夫かもしれない」
徐々に安心を感じてもOK、ということに慣れていくのです。
ただ、この取り組みはけっこう地道な努力で積み上げていくことが必要なことは頭に入れておいてください。
まるで赤ちゃんに小さいスプーンで離乳食をあげるように、ちょっとずつちょっとずつ安心感という栄養を与えるような感じですね。
そうしていくと、ある日いきなり
「会いたかったんだ・・・」「ずっと寂しかったんだよ」みたいなことをポツリと言ったりするんです。
『カフェやショップに良くあるポイントカード』のように1ポイントずつ安心感が貯まっていって、10個貯まるとボーナスが帰ってくるシステムみたいなものだと思ってみてください。
ボーナスがコーヒー1杯無料や商品券の代わりに、彼の心の成長とあなたへの態度の変化としてやってくるわけですね。
どうも男性の感情の感じ方って、女性に比べるとものすごく単位が大きいみたいでして。
例えるなら、女性は感情を0.1ミリ単位くらいの細やかなグラデーションのように感じられるのに対して、
男性は10センチ単位くらいでようやく感じられるくらいだと思ってもらえると良いかと思います。
楽しい・嬉しい・悲しい・腹が立つ、という感じで感情の間が開いていて、ドン!ドン!ドン!とそれぞれが大飛びになっているようなイメージです。
さらに先の話をすると、彼があなたとの二人の幸せな未来をイメージできるようにまた安心感を育てていけると、
「なあ、一緒に住まないか?」「結婚しようか?」ということを急に言い出す可能性が高くなります。
とは言え、なかなか成果が出ないことではあるので、遊び心を持って、ちょっとしたゲーム感覚で楽しみながら取り組むくらいの余裕を持てることが大切な要素になってきます。
ただ、私のカウンセリングの経験上、超自立男性を好きになる女性は、みなさんこういった関わり方を楽しむ才能を持っている気がしますよ。
彼の気持ちが分からなくて不安になっているときには、なかなか余裕を持てないですから、まずは前回の記事であげた点を参考に彼の中の愛情を再確認することから始めてみてください。
また、彼の表面的な言動に振り回されないために、あなた自身の自己愛・自己肯定感も育てていくこともとても大事なことです。
カウンセリングなどで自分の心を見つめ直しながら、感情の癒すべき部分は癒すなど、あなた自身の心の課題に取り組むことにトライしてみると良いですよ。
そうして心の基礎体力がついてくると、どんな時でも「こんな私も良いわよね」と思える『あなたらしさ』が育ってきます。
そうするうちに、自信を持って「私から彼をもっと愛していこう」言えるあなたに出逢えたら、きっとその時には、もう既にこの恋愛が幸せなモノになっているはずですね。
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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。次回もお楽しみに。
それでは、今日があなたにとって素晴らしい日でありますように!
心理カウンセラー
近藤あきとし